執事の恋人~召しませ。お嬢様~
翌日、私は奈緒美に付き添ってもらって、斗希の教室を訪ねた。


「お嬢様?」


斗希は椅子に座って、机の上に置かれたブレスの山を見つめていた。


「斗希は知ってるの?このブレスのジンクスを…」


「・・・知ってますよ…」


斗希は何くわぬ顔で、ブレスを手にとって眺めていた。



「一人受け取ったら、次から次へと、渡されて…」


「・・・」



さすがは学園の王子様。



でも、斗希はスクールブレスが手首に付けていた。


誰とも、付き合っていない証が私を安堵に導いた。


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