執事の恋人~召しませ。お嬢様~
空き教室。



男は俺一人。


俺の周りには数人の女が纏わりつく。


何もない執事の俺を蔑み去った女たちも少し、俺が媚びれば…戻って来た。



女なんて、気まぐれな猫と同じ。



「よせよー」


「だって、斗希の髪って柔らかて触ってるとキモチいいんだもんー」


口の中にスイーツを頬張ってるかのような甘い声。


俺の髪に触れる指先は遠慮がない。


悪戯に猫たちは俺の身体に触れていた。








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