執事の恋人~召しませ。お嬢様~
家族で旅行だなんて、奈緒美がちょっぴり、羨ましい。



私の家族はお爺様一人。



お爺様は仕事が多忙で、二人で旅行なんてしたコトがない。
せいぜい、都心のホテルで、ディナー位。



私は奈緒美にもらったお土産を鞄の中に詰めた。




家族かーーー・・・



急に亡くなったお父様とお母様のコトを思い出し、メランコリックになった。



親に甘えたい年頃ではないけど。



娯楽を共にする家族が私には居ない。


いずれ、大久保様が私の夫なり、家族になるんだけど。












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