執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「・・・」



兄貴には婚約者が居た。



やはり教えるのは俺しか居ない。


「二人で何をコソコソとお話してるの?」


春華が俺たちの方を振り向く。


「別に…斗希が来たコトですし…私はコレで失礼します…お嬢様」



えっ!?マジで!!?


兄貴は俺に春華の給仕を任せて…食間を出て行った。



「斗希…今朝はどうして寝坊したの?私…驚いたわよ!!遊希さんが私を起こしに来るんだもん~」


恨めしそうに春華が俺に呟く。



「本当に申し訳有りません…お嬢様」



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