執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~春華side~

酒の酔いには任せず、斗希は素面で私に愛を囁いてくれた。



優しくキスを落として、舌と指で私の身体を丹念に愛撫していく。



斗希が触れる度に、背中から走り抜ける快感で、身体は震えた。




「斗希…あぁ…はぁん」


喉を震わせて出る声は言葉にならない。


「もっと、その甘い声を聴かせろ…」


斗希は私の上で、支配者のように命令。



立場を全く逆にさせた私たち。


でも、斗希に支配されるコトに嫌悪感はない。


虐げられても、斗希は斗希。






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