執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~斗希side~

木佐さんと俺は開店前の店の清掃に追われる。



「お前…歳はなんぼ?」

「あ…18歳です…」


俺は聞きなれない大阪弁のイントネーションと言葉遣いに戸惑う。



「ふーん。18歳か…俺は28歳や…10上やなー。お前は弟の方か?」


「はい…まぁー」


「オーナーの元旦那は会社社長の執事やって聞いた」



「はい…そうです」
木佐さんは俺の親父のコトをやたら、聞いてくる。



初対面のヤツにこれ以上話すのは、キケンだと判断。
俺は口を噤んだ。



< 260 / 300 >

この作品をシェア

pagetop