執事の恋人~召しませ。お嬢様~
18章 楽園を追われて・・・

~斗希side~

母さんの言う通り、安達社長が秘書を一人連れて、来店。



奥の個室のテーブルを5人で囲んだ。



「まさか…千明さんのもとに居たとは…」



御年25歳で明和学園の学園長を務め、実業家としても広く知られている。


「大久保の御曹司とは面識はあるが
…親しい仲ではない」



四角い細い線の華奢なフレームの眼鏡をいじりながら、俺たちを見つめ、言葉を返す。



その声に抑揚はなかった。



やはり、他人ゴトのような様相。


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