執事の恋人~召しませ。お嬢様~
斗希は私のお願いを拒むコトなく、受け入れてくれた。



「瞳を閉じてください…お嬢様」


「斗希がどんな顔してキスをするのか見たいの…」


「・・・お嬢様は意地悪なお人だ…」


斗希は私の頬を優しく撫で、二つの瞳に自分の顔を映り込ませる。



「本当の俺を知れば、春華は俺を嫌いになる…」


執事としてではなく、幼なじみとして、私に語りかけてくれた。



「そんなコトはないわ!私は斗希のすべてがスキなの!意地悪なコトを言わないで!斗希」



「・・・ふっ」






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