執事の恋人~召しませ。お嬢様~
俺は何もそんなコト、一言も願ってなんかいない。



俺に恩を着せて、大久保様は…



「…斗希…俺の車椅子を動かして、春華のもとに連れて行け」



「・・・」


「返事はどうした?」


「承知しました」



どんな男性であろうと大久保様は伊勢谷家にとっては大切な方。


何も出来ない俺は大久保様に、逆らうコトは許されなかった。







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