執事の恋人~召しませ。お嬢様~

~春華side~

パーティを終えて、最後に…



招待客たちの前でお爺様が私の大久保様の婚約を報告。



割れんばかりの祝福の拍手が人々の間で沸き起こった。




私は顔を俯く。


この現実から、逃れたくて、固く瞳を瞑った。



鼓膜の震わせる人々の拍手。

耳も両手で塞ぎたかったけど、それは許されなかった。




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