執事の恋人~召しませ。お嬢様~
* * *


私に苦しみを与えると斗希は言ったけど、私は意を決して,呼び鈴を鳴らした。


その鈴の音で、斗希が私の寝室に入って来た。


高まる胸の緊張感。



「お嬢様、本当によろしいのですか?まだ、迷いがあるなら、今夜は止めますが…」



「大丈夫です!」


私を気遣う斗希。
私は声を張り上げて、返した。



「さようでございますか…では、今夜から夜伽を始めさせて頂きます」



抑揚のない斗希の声。
感情が全く掴めない。



いつもなら、手に取るようにわかるはずなのに…。


斗希は事務的に手にはめていた白い手袋をスルリと外し始めた。



長くしなやかな骨ばった美しい指が現れる。


「!?」


斗希はベットの中に座り込む私に近づく。



手にはアイマスク。





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