万事急須っ!?
「どうやってこのコブを治すつもり?」
着物を腕捲りして気合い十分の女に一応聞いてみた。
「え?勿論、魔法ですよ?」
○゙ィズニーか!
と心の中で思わずツッコんだ。
まぁ、今までの会話の内容からしてそう言うと大体予想はしていたが……。
本当に言いおった。
その年で、この時代に『魔法』とか普通に言うなんて恥ずかしいヤツ。
俺は幽霊とか占いとか信じる方ではない。
いや、全く信じていない。
科学で証明が出来ない物なんて信じられる訳がないだろう。
てか、どう信じろって言うのだ。
まぁ、そんなことを純粋に信じていたガキの頃もあったけど。
「では……」
そう言って俺のコブにそっと触れようとした時、
「待った。」
女の動きを制止させた。
「どうかなされました?」
「言っておくけど
『痛いの痛いの飛んでけーっ☆』とか言ったら、
お前に鼻フックかけるからな。」
「そのやうな幼子の様ないたしませぬ!」