万事急須っ!?
「さてと、病院に行くか。」
俺は取り敢えず今の現状をスルーすることに決めた。
「ちょ、ちょっとお待ち下さいませ御主人様っ!」
自称急須の精が俺の服の裾を掴み、動きを制止させた。
「んだよ!?」
「この様に急須の精である私が貴方様の前に現れたのですよ?
驚きとか喜びとかないのですか?」
「あービックリ(棒読み)」
ここで素直に喜べる程のメルヘンな脳ミソは俺は持ち合わせてねーよ。
俺の頭もおかしくなった様だが、
コイツの頭の方がもっとおかしい。
「……アンタ、病院に行った方がいいよ?」