闇を纏う(恋愛ミステリ)
「最近暗いね、何かあったの?」

昼休み

遥香が心配そうに聞いてきた
「え、そうかな?」
純は無理に笑顔を作る


警察署に向かった日から二日、純はずっと悩んでいた

確かに、あたしの身近な人が危険な目に合うのは、絶対に避けなければならない

でもだからといって、あの殺された男の人にだって家族や友人はいたはず


自分達の安全のために、逃げている自分・・・

純はどうしていいかわからなくなっていた

「文化祭の準備、大変だもんね。疲れてるんだよ」
遥香が言った


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