闇を纏う(恋愛ミステリ)
その日も帰りが遅くなった
でも、もちろん近道はしない
遠回りでも、ある程度人通りのある明るい道を純は歩いていた
(あの日もこうしていれば・・・)
黒い車が純の前方から走ってきた
車道と歩道が別れていない為、純は少し壁際に移動・・・
― その車にはナンバープレートがなかった
「?」
不信に思う純の脇で車が急に止まった
ドアが開き、中から伸びた手が純の制服を掴む!
「!?」
すごい力で中に引きずり込まれそうになる!
純は鞄の角で思い切り相手の腕を殴り
「助けてっ!!」
と叫ぶ
何度も何度も叫んだ
車がドアを閉め、タイヤを鳴らしながら急スピードで発進する
周りにいた数人の人が、純のそばに駆け寄ってきた
冷や汗がドッと吹き出した
ガクガク震えながら、純はその場にしゃがみ込んだ
でも、もちろん近道はしない
遠回りでも、ある程度人通りのある明るい道を純は歩いていた
(あの日もこうしていれば・・・)
黒い車が純の前方から走ってきた
車道と歩道が別れていない為、純は少し壁際に移動・・・
― その車にはナンバープレートがなかった
「?」
不信に思う純の脇で車が急に止まった
ドアが開き、中から伸びた手が純の制服を掴む!
「!?」
すごい力で中に引きずり込まれそうになる!
純は鞄の角で思い切り相手の腕を殴り
「助けてっ!!」
と叫ぶ
何度も何度も叫んだ
車がドアを閉め、タイヤを鳴らしながら急スピードで発進する
周りにいた数人の人が、純のそばに駆け寄ってきた
冷や汗がドッと吹き出した
ガクガク震えながら、純はその場にしゃがみ込んだ