金髪執事と1つ屋根の下
女達の声と同時に視界から直紀が消えた。
変わりに視界に入ったのは沢山の女達。
……さっきもこんな場面なかったか?
「隼人。これ食べて?」
「……は?」
女達の手元に視線を移すとそれぞれ色とりどりの包みを持っている。
………まさか。
顔を歪ませて包みを見ていると女達の一人が口を開いた。
「お弁当だよ?…さっき誰かに貰ってたでしょ?」
「…貰ってねぇ」
「嘘だ!!貰ってた!!」
「貰ってねぇよ。…断った」
「……そうなの?
なら、あたしの食べてよ」
女はそう言って俺の胸に弁当を押し付ける。