金髪執事と1つ屋根の下





イラ……。



こういう人の話を聞かないで自分の意見を押し付ける女が一番ウゼェ。





俺は手のひらで弁当を押し返す。








「いらねぇ」





「何で?美味しいよ?」





「いらねぇ」





「一口でもいいから食べてよ。……ね?」





「いらねぇ」








何を言っても俺が「いらねぇ」としか言わない事に腹を立てたのか女の眉毛がつり上がった。










「受け取ってよ!!!!」





「うるせぇ…」





「は…隼人のバカ!!!


そんなんじゃ一生彼女出来ないから!!!」





「………………」









何も言わない俺を最後まで睨み付けて女は立ち去っていく。









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