可愛くない同居人。

次の花火が上がったときには、唇は離れ、少し名残惜しいなんて感じてしまう私は、どうかしているかもしれない。


凜は我に返ったかのようにハッとし、顔を真っ赤にして左手で口元を覆い、私から顔を背けた。




「す、すみません・・・つい」

「あ、謝らないでよ!」



大きな花火がまた打ち上げられる。

私はチラリと凜を見た。


「凜、浴衣似合ってるね。かっこいい」

「あなたに褒められると気持ち悪いです。不気味です」

「素直に喜びなよ!」


凜は頬を紅くしたまま、そっぽを向いていた。

きっと、照れているのだろう。素直じゃないな。

私はなんだか可笑しくて、ついクスッと笑ってしまった。



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