天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
「そうなのかぁ…秋帆君って、そんな気難しいキャラじゃないんだねぇ」

すっかり秋帆の好感度アップ。

雛菊はニコニコ笑いながら話している。

何なら、今から秋帆の隣の席に移動しようかという勢いだ。

「お、ええんちゃう?何なら二人付き合うたらええやん」

冗談気味に、しかし核心に触れた発言をする八鶴。

「雛菊ちゃんも転校して間もないんやし、彼氏とかおったら頼りに出来てええやろ?困った時はすぐ助けてくれるし、いっつもそばおってくれるし」

「えー…?」

どこででも着替えるような恥じらいスキルゼロの癖に、こういう話では流石に雛菊も頬を赤らめる。

「その点、秋帆なんて物知りやし頭ええし最適やで?」

「……」

コクコク頷く雛菊。

(お!好感触!秋帆、もうちょいやで!)

心の中でグッ!と親指を立てる八鶴。

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