天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
と。

「お、イリアちゃんじゃん、何してんの一人で?」

カフェに入ってきたのはチカだった。

イリアと相席になり、彼女と同じくカフェオレを注文。

「月さんと一緒にいたんじゃないの?」

「…………」

チカの問いかけに、イリアは躊躇いつつ。

「実は、チカさん…」

彼女はチカにこれまでの経緯を説明する。

「成程ねぇ…」

背凭れに寄りかかり、ふぅむ、と腕を組むチカ。

端から見れば悩み事相談だ。

が…。

(くっふっふっ、チャアンスッ)

チカは密かに垂れそうな涎をジュルリと啜る。

(生徒会長から離れた上物のメイドさんゲェット!このままイリアちゃんを僕色に染めて、僕専属メイドに…)

ただの悪い人だよ、このノルディック星人。

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