君のためにできること
朝起きると、シエルが横で寝ている。彼女の体から甘酸っぱい香りがして、俺の理性がおかしくなっていく。誰だってそうだろう?


シエルは捜索願いとか出されてないのだろうか。彼女は、一体どこの家の娘なんだろう。


霊感強いってことは・・・霊能力者の娘?


考えてもわからない。


俺は、横で寝ているシエルを眺めながら煙草をふかす。


「題して天使の休息か」


シエルは朝日の中で、純白の天使のように煌めきを放っていた。
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