自殺衝動×愛されたい

その声と同時に

またこちらを振り返った。


「どうした?」


「……ほしい。」

「え?」

聞こえなかった、という表情をして

耳に手をあてながら


私の方、もとい
UFOキャッチャーのある場所へ

戻ってきた。



「どれでもいいの。

 ぬいぐるみ取って!」
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