自殺衝動×愛されたい

「え?」

100円玉を財布からとりだし

投入口へ一枚いれながら、

彼は話した。


「いつも夕方になると

 制服姿の女の子が、歩道橋から

 下ながめてるなぁ。って。」

「…」

「今日は制服じゃなかったけどな!」

知らなかった。



毎日毎日

誰も見ていないと思ってた。

誰も誰も 私のこと知らないふりしてた。

見えないふりしてた。

なのに、本当に… 

祐君は見ていてくれたの?
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