シェリの旅路
〝ジオは優しいところが

魅力的だと思う。

だけど、女の子とあまり

話さないからみんなジオの事、

どんな人かわからなくて

ちょっと苦手みたい。

わたしはジオの優しさ

知ってたけど

……話してくれないから

嫌われてるんだと思ってた。

もっといっぱいジオの事

聞かせて。

これからは一緒に秘密のお花畑

守っていくんだから〟


「……ミル……逢いたい」


ジオはキミの言葉に

ミルの言葉を重ね、涙を流した。


『頑張って!

キミ、手伝ってあげるからね!』


キミはふわりと宙に舞い

ジオの焦げ茶色の髪を

そっとなでてやった。


キミはジオを見つめながら

これから共に旅をする

共鳴者達がジオのように

何か心に問題を抱えた人間達だ

ということに不安を覚えた。


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