二重人格


「着いたぞっ」


私はついつい居眠りをしていたようだ。


『あっ、ごめんなさい。。寝てた』


「いびき凄かったぞ、お前」


『えっ、嘘?』


「嘘。
ほら、行くぞ」


着いたのは一度も見た事のないショッピングモールだった。

私が言ってたショッピングモールとは違い大きくオシャレなオーラが漂っている。


『わぁ!
なんか楽しみ~

はやく行こうよ~』


足をバタバタさせながらヒロキの腕をぐいぐい引っ張って歩く。





男用の洋服ショップに立ちはいるのは初めてだった。

新鮮でなんだかワクワクが止まらない。

中はかっこいい洋服がいっぱいでキラキラ輝いてみえた。



『これ、かっこいい』


「これ?」


オシャレなシンプルなシャツを指差す。


『うん』


そう言う度に彼は洋服を着てみせる。

私がかっこいいという洋服が何倍も何百倍もかっこよくなって、スタイルのいいヒロキにぴったりだ。


『これもいいね~

迷っちゃう』


「なんでお前が迷うんだよ」


そう頭をコツンとするヒロキに何故かキュンとした。


< 39 / 87 >

この作品をシェア

pagetop