幸せの滑走路
半信半疑なままホームルームが始まる。
先生の話を初めて真剣に聞けなかった。
何を聞いたか覚えることなく一時限目が始まる。ぼんやりとしたまま一時限目の現社が
終わった。
するとまたあの声が私に話し掛ける。
「羅夢ちゃんいつも独りで淋しくない??俺等と話さない??」
と彼はニコニコしながら話し掛けてくれた。
でも.............
いくら私を気に掛けてくれたとはいえいきなり私が入っていいのかな?
私はそんな不安に返事ができないでいた。
それを見兼ねて彼は私の手を引っ張って教室を出た。
私の頭にはてなが浮かぶ。
(どうして廊下に??グループに戻るんじゃなかったのかな??)
「やっぱいきなり大勢と話せってのは無理があるよな.....ごめんな。でも一年間誰とも話さないのも虚しすぎると思うんだけどな。」