キミノトナリ


「あ……寝ちゃってた!!」


「……………」



「桜井くん?なんで?」


「俺も寝過ごした」



「あちゃー、お互いやっちゃったね、あっ……これ…ありがとう」



「いや、」



「桜井くんて、クールだね」

「そうか?」


「でも……桜井くんって、クールにみえて実はあついよね?」



なんで……
俺はあつくないはずだ


「あつくない」


「今はね、サッカーやってるときの桜井くんは結構あつくなってるよ」



そう言って笑ってきた。



俺でも気づかないことに気づくなんてな……



「藍川はたまに、空をみてるよな」


「へ?」


「授業中とか……昼飯食べてるときとか」



「空を見てると元気がでるからさ」



だから、いつも空をみてたのか



「桜井くん、そろそろ戻る?」


「ああ、」





そして俺達は鐘がなると同時に屋上を後にした。



 ─陸─



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