【続編】長男のカゴ
鈍感…。



俺が鈍感…。



「最近怜のことしか考えてねぇんじゃねぇの?」

「うん…」

「好きだろ、怜のこと」

「俺、好きだと思うんだけどこれってなに?友達として?」

「そんなの俺が知るかよ」



それがわかんねぇから困ってんのに!!



どうすりゃいいんだ俺は…。



「善!!今日バドだって!!」

「そうか」

「どうせ5人しかやんないからローテーションでやろうね!!」

「そうだな」



な~んか最近カワイくなってるし…。



本当にどうすりゃいいんだよ。



「6人だよ怜ちゃん」

「雪村君っ…やるの?」

「ペア組もう。俺、相手いないし」

「う、ん…」



雪村が体育?



って、なんで怜なんだよ…。



馴れ馴れしくすんな…。



「ゼンゼ~ン、行くよ~!!」

「お、おぅ!!」



古谷と組むも、頭は怜のとこにある気がする。



気になってしかたない…。



「危ないっ!!」

「うぉっ!!」

「なにボーッとしてんのゼンゼン!!」

「わりぃ…」



んなぁ~…。



< 102 / 360 >

この作品をシェア

pagetop