【続編】長男のカゴ
クソ!!



あ"ぁぁぁぁっ!!



もうダメだ!!



「わりぃ古谷、雪村と組んでくれ!!」

「えっ!?善!?」



こんなの俺らしくねぇ!!



怜の腕を握って引っ張った。



「ちょっ、なに!?」

「サボる!!」

「はぁ!?」

「ササ君!!俺ら自習!!」



よくわかんねぇままだ。



それでも確かなものはある。



「自習って!?ねぇ、善!!」

「うるせぇよ!!」

「痛いからっ!!」

「ごめん…」

「なんなの?」

「お前が雪村といるとこ見たらイラッとした…」



立ち止まった階段で怜の方を見た。



やっぱり独占したくなる…。



何だろ、この気持ち…。



「着替えて教室集合」

「うん…?」



なんて言えばいいかわかんねぇや…。



好き?



ん~…それは違うかもしれないし…。



なんかこう…ギュッてしたくなる感じなんだよ!!



言葉にしたらなんて言葉なんだよ…。



困ったな…。



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