【続編】長男のカゴ
最近の俺はダメダメだぁ~…。



カバンを渡されて教室を出た。



歩いて戻った自分の部屋でベッドに倒れ込む。



「ふにぁ~…」

「善様?大丈夫ですか?」

「ん~…。着替えなきゃ…」

「もうしばらくしたら医師が来ますので」



来てくれんならありがたい…。



着替えたとこでやってきた医者が風邪だという診断を下し、とりあえず寝ることに。



そういや朝から喉いてぇな…。



鼻水出てきたし…。



「ティッシュ…」

「はい、ただいま」

「もしかしてさ~…病人食までイタリアンじゃ…」

「シェフがイタリアン専門しかいませんので私がお作りしますよ」

「近野が…?」

「あんまり料理は得意ではないのですが…」

「怜の弁当食い損ねたな…」



もったいねぇことした…。



そう思った瞬間、意識がどっか行った。



カラダ重てぇ…。



頭いてぇな…。



いつもなら留宇の暖かいメシが出てくるんだけどな…。



風邪引いた時、めちゃくちゃ優しいんだよな~…。



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