【続編】長男のカゴ
目が覚めたら汗だくだった。



家に帰った夢見た…。



「お目覚めですか?」

「ん、あちぃ…」

「腕をこちらへ」



腕輪で熱が計れるのはスゲー便利だと今だけ実感。



しかも下がってるではないか!!



「シャワー浴びたらお食事にいたしましょう」

「だりぃけど浴びて来る…」



近野は偉いな…。



付きっきりで看病してたみたいだ…。



ザーッと汗を流してバスルームから出るといい匂いがした。



「岩崎様からのお返しだそうです」

「お返し…?」

「以前寝込んだ時のと仰られてました」



小さな土鍋を開けると卵雑炊が入ってた。



うまそう…。



超懐かしい匂いがする…。



「いただきます…」



一口食って泣きそうになる俺。



マジでうまい…。



「お薬置いておきますので食後にお飲みくださいね?」

「どっか行くのか…?」

「秘書会議の日ですので。何かあればケータイを鳴らしてください。飛んでまいりますので」

「俺、近野好きだな…」

「光栄でございます」



ひとり、寂しいな…。



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