【続編】長男のカゴ
食い終わってから薬を飲み、寝る準備をした。



ベッドに横になり、開いたケータイ。



「はい、普通科寮管理人室です」

「S科補佐の岩崎 怜に繋いでください」

「少々お待ちください」



なんとな~くかけてしまった…。



これで怜に電話すんのは2回目。



「もしもし…?」

「俺、善だけど」

「善っ!?だ、大丈夫なの…?」

「夜メシありがと…」

「べ、別に…前のお返しだから…」

「そういや怜ってケータイ持ってねぇの!?」

「貧乏ですから」

「そうか…」



何を話せばいいのかわからない。



なんか緊張してるかも…。



どうしたんだよ、俺…。



「あのさぁ…」

「ん?」

「善って…どんな人がタイプ?」

「タイプ…。エロい年上のお姉さん。ちなみにツンデレなら最高」

「そうですか…。あた、あたしお風呂入るから!!用事ナイなら切るよ!?」

「あぁ…、とりあえずごちそうさまでした」



何なんだアイツ…。



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