【続編】長男のカゴ
笹原先生について行き、より豪華なフロアにやってきた。



『2年S科』と書かれた教室には不釣り合いな扉を開けると、そこには数人の生徒。



マジで白ブレザー着てんじゃん…。



1、2、3…7人しかいなくね?



傍らに秘書がいるし…。



「今日からみなさまと一緒に勉学を学ぶことになった、藤間 善君です」

「藤間って…藤間グループ?」

「はい、藤間グループの長男に当たるお方ですね。では、藤間君の席はあそこです」



指さされた白い一人掛けソファー。



マジかっ!!



堅い木のイスじゃねぇのかよ!!



「あの…、俺教科書とか…」

「教科書は普通科が使うものです。授業で使うデータは全てこちらのPCに入ってますので」



ピーシー…。



前の学校で基礎的なことは習った。



だけど俺、エロ動画くらいしか見たことねぇんだけど…。



パソコンを受け取り、指定された席に向かった。



「ゼンゼン、よろしくね~」

「ゼンゼンっ…」

「僕、総理の孫。古谷 ミサキだよ~」



総理の孫…。



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