【続編】長男のカゴ
学園内での買い物もブレスレットでして、出席確認、現在地までわかるらしい。



「ちなみに、学園から逃げ出したら全セキュリティーが作動してロックがかかるから」

「へっ!?」

「逃げ出すことは不可能。そしてブレスレットは私じゃなきゃ外せないから。壊したら弁償よ?」

「おいくらで…?」

「1つ…2500万ってとこかしらね?」



ぜってぇ壊さねぇ。



って、そこまで管理されたくねぇ…。



「2年S科の担任、紹介するわ」

「初めまして、2年S科の担任、笹原と言います」

「笹原先生は社長の会社にお兄さんがいたわよね?」

「えぇ、藤間社長に学園を紹介していただいたので」



笹原って常務じゃ…笹原常務の弟…。



知ってる人がいてちょっと安心…。



「病院はあっちの棟にあるわ。なにかあってもすぐ対処できるようにね」

「すっげ…」

「じゃあ笹原先生、そろそろ朝会の時間よ。藤間社長はお茶でもいかが?」



雷は『頑張れよ』とだけ言ってあっさりと学園長といなくなってしまった。



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