好きって言えない。


「舞美、誰来たの……」


あとから出てきたのは、上半身裸の彼。


「みお……」


なんでよ。


どうしてよ。


彼女いるなら、何でアタシと??




「あ、澪!!」


気づいたら、アタシはその場から走り出していた。


こんな場所にいれない。


後ろからは彼の声。

そんなのお構いなしに、アタシは走った。











「澪!!」







――パシッ








気づいたら、彼はそこまで来ていて。



アタシの腕を掴んでいた。







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