愛LOVE…
「うーんと、そうそう。例えば中1ン時に俺らの親が、テストの為に俺達だけ残して合同家族旅行に行った事あったろ?あん時おまえが一緒にいて、なんて可愛い事言うもんだから俺加奈の部屋に泊まったじゃん。その夜おまえが先に寝ちゃってさぁ、その寝顔があまりに可愛くて俺ってばついつい……あ、ヤベェ」
「ふーん、ついついの後は何を言おうとしたのかな?」
調子に乗ってペラペラと楽しそうに思い出話をする直哉だが、その内容にあたしは段々と不満を感じ、多分それが顔に出ていたのだろう。
話ながらあたしと再度目が合った彼は、一瞬ギョッとして話が止まった。
「……ついつい、キ、キスなんて……そんな事……してない、から」
「何ぃ!?」
明らかに彼の目は泳いでいる。
単純でバカ正直な直哉は、嘘が苦手だ。
いつもごまかそうとして墓穴を掘る。
あたしが怒って立ち上がると、直哉はぶたれると思ったのか両手で頭を押さえ、そこをかばうような体勢になった。
「ふーん、ついついの後は何を言おうとしたのかな?」
調子に乗ってペラペラと楽しそうに思い出話をする直哉だが、その内容にあたしは段々と不満を感じ、多分それが顔に出ていたのだろう。
話ながらあたしと再度目が合った彼は、一瞬ギョッとして話が止まった。
「……ついつい、キ、キスなんて……そんな事……してない、から」
「何ぃ!?」
明らかに彼の目は泳いでいる。
単純でバカ正直な直哉は、嘘が苦手だ。
いつもごまかそうとして墓穴を掘る。
あたしが怒って立ち上がると、直哉はぶたれると思ったのか両手で頭を押さえ、そこをかばうような体勢になった。