部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

双海ベンチに帰って来た選手に、
コーチが、怒鳴り付ける。


  「お前ら、何様のつもりだ。
   得点を見てみろ、負けてるんだぞ。

   変なプライドなんか、いらん。

   もっと、必死になれっ!
   死ぬ気で、やってみろっ」


そのプライドは、コーチが戦略的に、
植えつけたものだが、
今は、そんな事は、言っていられない。

選手たちも、今まで、圧勝ばかりしていて、
このような展開は、経験したことが無かった


コーチは、
“負け試合を経験させるべきだった”と、
後悔したが、既に遅かった。

コーチは、もう一度、繰り返した。


  「いいな、必死になれっ!
   今までやって来たことを、思い出せ。
   死ぬ気で、やるんだ。

   じゃないと、負けてしまうぞ」


  「はいっ」


双海の選手は、それに答えた。

変なプライドを持ってるとはいえ、
やはり、一流選手である。

混乱した頭を、リセットし、冷静になり、
マイナス・イメージを振り払った。

そして、オフィシャルのブザーが鳴ると、
闘志をみなぎらせて、コートへ出て行った。

< 198 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop