部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
観客席では、先ほどの盛り上がりが、
影を潜めていた。
自分たちも、このような状況から、
何度も、逆転された経験を、持っていた。
後ろから、千夏の、大きな声がした。
「ちょっと、ヤバいんじゃないの?
コレ」
坂井も、
「このまま、ズルズル行くと、危ないな
向こうが、立ち直る前に、
息の根を止めないと……」
双海ベンチでは、コーチが盛んに、
選手たちに、ハッパをかけていた。
選手たちも、真っ直ぐコーチを見て、
うなずいていた。
明美が、
「向こう、気合が入って来ましたよ」
弥生は、佐紀を見て、
「サキ、かなり疲れてるみたいだわね」
すると、坂井が、
「甲陽は、よくも悪くも、
サキを中心に、回っている。
あいつが、皆の、精神的柱なんだ。
サキの調子の如何によって、
この勝負は、決まるだろうな」
「大丈夫かなあ」
OGたちは皆、不安な面持ちで、
甲陽のベンチを、見守っていた。