キミ色
「あんたが愛してるのは、蓮ちゃんじゃない…。」
「─………」
何も言葉を返せない。
そんな自分自身がまた憎い。
そんなことないって…
嘘だって…
言えない自分がいる。
そんな自分が憎くて悔しくてたまらない。
否定できない自分が嫌で仕方ない。
「櫂を責めるつもりはないよ。ただ、自分の本当の気持ちと向き合わなきゃダメだよ。曖昧な感情は、時にヒトをどん底に突き落とすことがある。」
「解ってる…、解ってるよ…そんなこと。」
「解ってない!だったら、早く答えだしてあげなさいよ!?」
「─………」
「いつまで蓮ちゃんを苦しめ続けるの?櫂がはっきり決着をつけないから、余計に傷付いていっちゃうんだよ?」
そのことも良く解る。
蓮の苦しみを作ってるのは俺だって…
気づいてた。
自分の行動が全て傷つけてるんだって…
でも、目を背けてたんだ。
その真実を聞くのがどうしても怖くて…
逃げてたんだ─……
「─………」
何も言葉を返せない。
そんな自分自身がまた憎い。
そんなことないって…
嘘だって…
言えない自分がいる。
そんな自分が憎くて悔しくてたまらない。
否定できない自分が嫌で仕方ない。
「櫂を責めるつもりはないよ。ただ、自分の本当の気持ちと向き合わなきゃダメだよ。曖昧な感情は、時にヒトをどん底に突き落とすことがある。」
「解ってる…、解ってるよ…そんなこと。」
「解ってない!だったら、早く答えだしてあげなさいよ!?」
「─………」
「いつまで蓮ちゃんを苦しめ続けるの?櫂がはっきり決着をつけないから、余計に傷付いていっちゃうんだよ?」
そのことも良く解る。
蓮の苦しみを作ってるのは俺だって…
気づいてた。
自分の行動が全て傷つけてるんだって…
でも、目を背けてたんだ。
その真実を聞くのがどうしても怖くて…
逃げてたんだ─……