heart to heart +love☆
ひとりで赤面。

だってさ…

なんか、ドキドキしちゃう。

今更ながら。


「柚希?」

「ふぇ!?な、なに??」

「いや、手がとまってるから、どうかしたのかなって」

「か、考え事してたの!」


律は私のこんなドキドキ感なんて知らずに、泡が入らないように下を向いて目をとじている。

ふわふわの泡。

律から香りたつ、私とお揃いの甘いフルーティーな香り。

シャワーのお湯で流していく。

排水口に白い泡が渦を巻いて、吸い込まれていくのを見ながら思う。

なんか、こうしてると夫婦だね?


「はい終わり!」

「ん、サンキュ」


変な気分になっちゃう前に、そそくさと出ていこうとしたら…

律の手が私の腕をつかんだ。

水も滴るイイ男な律。

私を見上げて言う。


「さて、と」

「へっ!?」

「Tシャツ濡れてるじゃん。脱いじゃおうか?」

「なっ…!?」


あっさり毒牙にかかりました。

今日は夜モードの律さん。


「ココだと声響いちゃうね?」

「…っもお!律のスケベ!」

「たまにはいいでしょ?」

「うぅ~…たまには、ね。けど、ちゃんとベッドのがいい」

「お安いご用で」


ふわり、抱き上げてくれるのは優しさ満点の律。

多少エロくても許しちゃう。

たまには突き指もいいかもね?
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