Honey Bitter

――――!




「……?!」




突然、かなり大きなエンジン音が静かだった空間に入り込んできた。




嫌な予感がして、そっとビルの端から下の様子を盗み見る。




すると、何故か私が落ちるはずだった場所には大量のバイクが次々と止められていっていた。




次第に、50台、いやもっと沢山のバイクが下の駐車場に止まってゆく。




アカ、シロ、キイロ……。




個性的でカラフルな髪型、髪色の頭がバイクの数だけ見える。




上から見ていると、まるで1つ1つが存在を主張するように月明かりだけの暗闇の中でキラキラと輝いて見えた。




まるで、夜空に輝く星の様だ。



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