純恋〜スミレ〜【完】
「俺と別れたからってこんなところでナンパ待ちしてんなよ」


「別にナンパ待ちしてたわけじゃないから。そこのコンビニに行こうとしてたら声掛けられただけ」


ムッとしながらそう答えると、達也は「へぇ」と気のない返事をした。



「つーか、助けてやったんだから礼ぐらい言えよ」


「……どうもありがとう」


別に助けてくれなんて言った覚えなんてないし。


仕方なくお礼を言うと、達也はフッとわずかな笑みを浮かべた。


「そういう可愛くないところ、全然変わってないな」


「……可愛くなくて悪かったわね」


自分でも自覚してるけど、面と向かって指摘されると結構しんどい。


「あたし、もう行くから。バイバイ」


これ以上達也と一緒にいたってなんの意味もない。


あたしがそう切り出して歩き出そうとした時、達也があたしの腕を掴んだ。

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