純恋〜スミレ〜【完】
貸してあげる」


「えっ?」


「そのコーディネートにはこのバッグが合うから」


「本当にいいの?」


「今日だけ特別。だけど、汚したりしたらただじゃおかないからね」


「お姉ちゃん~!!ありがとう!!お姉ちゃん、大好き!!!」


「分かったから、早く行きなって」


「は~い!!いってきまーす」


幸せのオーラをまといながら、部屋を飛び出していった叶恋。


「お姉ちゃん……大好き……か」


あたしも、大好きだよ。


アンタが……叶恋があたしの妹で本当によかった……。


心からそう思うよ……――。

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