純恋〜スミレ〜【完】

「純恋と出会った日から、よく夢を見るようになったんだ。最初は気のせいだと思ってたけど違った」


「まさか……そんな……」


優輝の思わぬ告白に、頭の中が混乱する。


「初めて一緒に遊んだ日、ゲーセンで女の子がピンクのリボンのクマが欲しいって泣いてたの覚えてるか?」


「うん……」


「あの時も、前日に夢であの光景を見たんだ」


優輝の言葉に、あの日を振り返る。



『お姉ちゃん、お兄ちゃん、ありがとう!!このお人形ね、お友達のりっちゃんにあげるの!!』


『見舞いに持って行ってやったら、友達もきっと喜ぶな』



確かにあの時、モモちゃんは友達のりっちゃんにあげるとは言った。


だけど、りっちゃんが入院しているとは一言もいってない。


優輝の言葉をほんの少しだけ不思議に思ったけど、特に気に留めることはなかった。



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