純恋〜スミレ〜【完】
上手に歩かなくてもいいから。
一歩ずつ、君らしく。
君のペースで。
今、この瞬間を大切に……――。
お兄さんの最後の言葉。
あたしはずっとその言葉を胸に生きていく。
「優輝……、ずっとずっと一緒にいようね?」
「あぁ。ずっと一緒にいよう」
あたし達は想い出のベンチでそう誓い合った。
【 Dear 優輝 】
膝の上に置いたバッグの中に入れられている宛名の付いたその手紙。
もうあの手紙を優輝に渡す必要はない。
だって、今、目の前に愛する人がいるんだから。
「あたし、優輝が好き。大好き!!」
「何だよ、急に」
クスッと笑いながらもちょっぴり照れ臭そうな優輝。