不良のあなたとあたしの物語(完)
行ったものの、先生は誰か怒っているようだった。

その人は髪は茶色、背は180㎝はありそうな、いかにも不良ってかんじ。

でもわたしのタイプにはぴったり。


げっ。あれって荒れてる七瀬圭也って人じゃん。

一瞬かっこいいとおもったわたしはすぐに撤回。

なぜならそいつはおんなじ学年で知ってるやつだから。

うちの学年はクラスが多い。

でも七瀬圭也は知ってる。
不良だから。

よく暴れているし、留年って噂も…。


七瀬って人は怒られているときもずっとどこか遠い目で何かを見ているようだった。

ばかじゃんあいつ。
怒られてるのにさ。

でも七瀬って人が振り返るとわたしを見て、なにかニヤリとしたような気がした。

なんなのこの人。
きもちわるっ。
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