明日の希望
「遥也…ありがとう…ありがとう」

愛梨に言われた言葉が心に突き刺さる。
「ありがとう」そんな言葉、俺は求めていない
むしろそんな言葉聞きたくない

「幸せになれよ」

精一杯笑った
何やってんだよ…俺
─好きな人の幸せを一番に願う─
そんな事も俺には不可能だった
好きすぎて…なのに勇気もなくて男として情けない、無様な姿

家に帰って俺は声を殺して泣いた
今まで泣いた事がないぐらいの量の涙を流しながら…


「良いのかよ…本当に?」

「良いんだよ」

「バスケ好きなんだろ?」

「良いんだよ、もう…」

バスケ部に退部届を提出した
バスケは好き…だけど続けていける自信がなかった。

「俊…女とヤるのって楽しい?」

「え…あ、ああ」

「俺もヤりたいんだけど紹介してくんね?」

「お前正気か!?」

「ああ」

はっきり言って正気じゃ無かった
けど、早く忘れたかった
他の方法があったのかも知れない
どうしてこの道を選んだのか…
今でも分からない

それから俺はヤり始めた。
初体験の相手の顔なんか覚えていない。
ただがむしゃらにヤッたのを覚えている

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