明日の希望
涙も気持ちも溢れ出そうになった。
所詮幼なじみ。
その壁はどうやっても壊せない
忘れたい…
この気持ちを忘れたかった。
だけど、何十回、何百回忘れようと考えたが愛梨の顔を見ると好きっていう気持ちが込み上げてくる。
だったら…
俺は新垣先輩に言った。
「愛梨がキャプテンの事好きみたいなんですよ」

俺は気付いていた。
新垣先輩も愛梨の事好きなんじゃ無いかって…。
その予想は的中した。
そして二人は付き合った。
愛梨から「ありがとう」を何十回も目に涙を浮かべながら言われた

「幸せになれよ」

精一杯の作り笑いをした。
俺の叶わない恋は終わった
なのに…何故だろう。
胸がギュッと痛くなった。
愛梨と別れた後、俺は声を殺して泣いた。
唇を噛み締めた。


その日から俺はバスケ部を辞め激しく女と遊ぶようになった。
体を重ねる事で愛梨を忘れられる、気持ちが楽になれる。
そう思ってる。
そう思わないと俺は辛かった


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