明日の希望
教室に入り、周りの席のクラスメイトと挨拶をし自分の席に座った。

俊とは前後で、周りには俺達と仲良しな奴らが偶然に集まった。
しかも、俺の席は1番後ろの窓側で特等席だった。

「なぁ、昨日俺何人とヤったと思う?」

「二人とか?」

「残念、昨日は最高記録の八人」

「お前やり過ぎ」

「だって楽しいじゃん」

楽しいか…。
俺は無我夢中にやってるだけ
何にも感じない
愛梨を忘れるためにやり始めた事なのに今だに忘れられない。
やっている意味なんてない。
だけど、何かをしてないと俺はどうにかなってしまいそうで。
どうしようもない惨めな自分

「今、マミちんから放課後誘われたけど遥也も行くだろ?」

「あぁ…俺も行く」

何回続ければ良いだろう?
好きでもない女と何回やれば良いのだろう。
いつになったら胸の痛みが消えるのだろう。


放課後―。
俺達はマミ達と待ち合わせ場所のマックにやってきた。
マミと言うのはもちろんセフレ仲間だ。

「しゅん〜。はる〜。」

既にマックに来ていたマミは俺達に手招きをした。
俺達はイスに座った。
マミの隣には見たことのない女の子が座っていた。

「その子だれ?」

「マミの友達の絢香でこの子まだ処女なんだよね、だからやり方教えてあげてほしいの」

その女は見た目は大人しそうだった。

「マミちゃん、やっぱり私…」

「何言ってんの、高2なんだし処女は卒業しなくちゃ」

「でも…」

「でもじゃない!!ほら、早くホテル行くよ」

マミは立ち上がり絢香の腕を引っ張った。


ホテルの前に着くと俺達は二手に別れた。
俺とその女、俊とマミ

「じゃあ後でな」

「絢香頑張りなよ、はる優しくしてあげてね」

俊とマミは腕を組みながらホテルに入って行った。

「…俺達も入ろ?」

「…うん…」

ホテルの中は変わらない。
この部屋で俺はいろんな女と何回も繰り返した。
これで何回目ぐらいだろう…?

「……こっち来たら?」

いつまででも入り口に突っ立っている女を手招きした。

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