疲れ切った心
「何様のつもりかって聞いてんの!!」
「・・・・・っ・・・・・!」
「本気で珠理には生まれつき何でもあると思ってる!?」
「そうよ!あの子には生まれつき何でも備わってるんでしょ!?あんただってそうじゃない!!」
「珠理だって努力してるのよ!別に生まれつき頭が良かったわけじゃない。皆に毎日チヤホヤされてたわけじゃない。皆から信頼されてたわけじゃない!」
いつだって珠理は努力してきた。
「確かに元気な身体なのは生まれつきだよ?でもね!もし珠理があんたみたいに弱い身体でもそれを理由に悠斗君を引き止めたりしない。縛り付けたりなんかしない!!」
きっと珠理なら大丈夫だって笑って悠斗君の恋を応援する。
それに、私だって何でも持ってるわけじゃない。
「何が『世の中誰だって自分が一番可愛い』よ。バッカじゃないの!?」
本当にこいつは馬鹿。
「ただ自分に同情してもらってチヤホヤされたいだけでしょ!?」
「ち、がうもん・・・・・・」
「どうせ悠斗くんを好きなのも錯覚でしょ?」
「結愛、言い過ぎだ」
言い過ぎたことなんて分かってる。
でも頭に血が昇って止められない。
「・・・・・・・・」
「行くぞ」
海に手引かれ、保健室を後にした。
琴羽は、否定することも肯定することもしなく黙っていた。